23卒 就活無双×就活苦労 〜同じサークル、同じ役職、同じ志望業界 この二人の間あった”圧倒的差”から見出す”就活の近道”〜
はじめに...
関東最大規模のダンスサークル「早稲田大学SesSion」で公演制作係を務めていた二人。
二人は広告業界を目指して就活を行うも、就活の過程には大きな差があった。
そんな二人の対談から就活のセオリーを紐解いていく。
- 二人のプロフィール
R君
早稲田大学文化構想学部4年
早稲田大学ダンスサークルSesSionにて公演制作係を務める。
広告業界を中心に就職活動を行い、3年11月には第一志望の大手広告代理店に内定
めっちゃ理詰めタイプ、逆算が得意すぎる。
就活も目的から逆算して自分なりの正攻法を見つけた。
Yさん
明治大学文学部4年
早稲田大学ダンスサークルSesSionにて公演制作係、SNS係を務める。
広告業界中心に就職活動を行い、4年5月に大手インターネット広告代理店に内定するも、納得内定を目指し就職活動を続行する。
一度やるとなったら徹底的にやるタイプ
- 目次
二人の就活スケジュール
Y
今回は就活を若干拗らせてしまった私と、早期に納得内定を得たRの間にどんな差があったのか、比較していきたいなと思い私からインタビューする形でお話しできたらなと思います〜
R
お願いします^^就活の大事なポイントが浮き彫りになって、近道を見つけられたら面白いかもね!
Y
就活がスムーズに行ったかどうかを考える上で、絶対にスケジュールって影響してると思うんだよね。そこでRの就活スケジュールについて聞いてもいいかな?
R
はじめに2年生の2月に就活をしなきゃいけないなという意識はありつつ・・・で、3/1にじゃあ始めようってなって、とりあえず就活エージェントのサービスに登録してメンターについてもらったり、いろんなサービスに登録してESとかグルディスの対策を始めた。
Y
あ、対策から先に入ったんだ!意外な感じ!
R
とりあえずESとかグルディスとか、実践的なことをまず練習した!でもそのタイミングで目の病気になっちゃってあんまり本腰入れられなくて(笑)
Y
目、、、?あ、そっかそのタイミングで網膜剥離してたね(笑)
R
何もできなくなっちゃったから就活にどう向き合うかっていうのを自分の中でずーっと考えてみることにしたんだよね。
Y
おお!自分と向き合う時間がかなりできたってことだね
R
そうそう、で、4月末から5月にかけて、自己分析を行いながら、ベンチャー企業各種を受けまくった。 やっぱり自分と向き合う前後ではESの通過率は全然違ったなあ。
Y
なるほどね〜、その時はまだ企業絞ってなかったんだ
R
そうそう。で、6月も同じ流れでやってた
Y
そうなんだ!自己分析っていつくらいに綺麗にまとまった??
R
あーー、それは 7月くらいには完全に完成 してたかな(自己分析の完成についてはのちの章でお話しします!)
Y
はや!
R
5,6,7月はとにかく受けまくり!8月にサマーインターンの結果が出揃って、9月に受かったところに行きまくるかんじ。それで9月のサマーで早期選考があるから、10月以降は早期(大手広告代理店)の対策をして、11月に内定した!
Y
わあはやいしスムーズすぎるでしょ!私も少しお話しすると、周りの就活の話を聞いて焦ってやっと夏頃に就活を初めてみたものの、 ゴールが全くわからないままサークルがどんどん忙しくなって出遅れっちゃった って感じになるかなあ
図に落とし込んでみるとこんな感じになった!
Y
私、正直就活は拗らせちゃったからなあ〜。こうやって見比べた時に、 Rが7月に自己分析が完全に終わっていたっていうのは強すぎる ような気がする。
私も一応自己分析自体は7月ぐらいには行っていたけど、 自己分析を単に「自分の強みを知るための手段」としか思ってなかった なあ。
だから、自己分析の完成というものを全く分かってなかった。過去の原体験を振り返ったところで 「私は負けず嫌いな性格なんだ〜」ぐらいしか知ることができなくて 、その上でいろんな企業見てみたけど、結局どこもいまいちピンとこないし、明確な判断基準を持ってなかったからめちゃくちゃ業界選びに時間がかかっちゃった(笑)5ヶ月くらい(笑)
R
まじか!やっぱり 自己分析と将来像が結びついてないとしんどいところがあるね。
Y
しかもさ、11月の公演に向けて8月以降が特に死ぬほど忙しくなってしまったのであんまり手をつけることができなかったんだよね、言い訳にすぎないけど(笑)
R
うわ〜確かにその時期終わってたな、忙しすぎた(笑)
Y
で、11月に「とりあえず引退したからなんかアクション起こさなきゃ!」って思って何社かエントリーしてみたんだよね。でもそれはもうインターンとかじゃなくて本選考だったから、ESとか面接のやり方知らないままぶっつけ本番って感じになってしまって落ちまくったよね(笑)
R
なるほどね〜それは確かに難しいところがあるのかもしれないね。俺は夏に入る前から就活のノウハウ(=ES、グルディス、面接)は知ってたからぶっつけ本番でも大丈夫だった部分はあるけど、、笑
Y
いや〜改めて 早い時期から就活のノウハウを学んでおく っていうのは大きく有利に働きそうだね。かつそれで 本当の自己分析 を知っておくのは必要そう!
自己分析を完成させるってどういうこと?
Y
その上でさっき話した「自己分析を完成させる」ってどういうことだろうか?
R
やっぱり 自己分析で見つけた「自分が潜在的に抱えている思い(インサイト)」が企業と結びついた状態 になってることじゃないかな?つまりさっき言った「自己分析と将来像が結びついていないとしんどいよね」っていうのはここにつながってくると思う!
Y
あーーなるほどね。確かに最初の方は自己分析が志望動機と結びついてないから、本選考でパーソナルなことを聞かれがちな一次、二次面接とかは通過できても、それ以降のフローで落とされちゃったことが多かったなあ。 「うちである必要がわからない」 って言われちゃうことが多くて(笑)
ちなみにRって志望動機と原体験はどうやって結び付けてたの?
R
あ〜、コンサル、広告、出版に絞ってたんだけど、その理由としては色々原体験を深ぼっていくうちに、ざっくり「何かしらの面白いものは世界に出ていくように流れを作ってあげる」っていうところに落ち着いたよね。
Y
それってどっちが先なの?原体験からこういう思いがあるっていうことに気づいてこういう仕事をしたいっていう思いが生まれてきたのか、こういう仕事をしたいっていうのが突如出てきて、それをもとに原体験を探したのか?
R
明確にどっちが先って言うのは厳しいかもしれない(笑)
Y
同時並行みたいなイメージ?
R
そうかな〜〜。まあ本当に原体験というものを正しく捉えるなら、 「こう思っている気持ちが生まれている」 ということ自体が原体験であるとも言えることができるから
Y
あ〜〜〜なるほど(笑)ちょっと哲学的(笑)
R
定義を正しく取るならそうなるんだけど、本当にどっちかっていうのは今は正直わからないかも!まあでもおそらく俺は原体験として、小学校中学校の頃にYoutubeとかニコニコ動画とかをみてて思ったことがあるっていうことを、広告系の企業の説明を見て結びついた部分があるんだよね。そういう思いが根底にあってそれを見つけてあげるっていうのが正しいとは思ってるかな。
Y
なるほどね、 潜在的にそういう思いをずっと抱えてたから、ビジョンがしっくりきたっていうか、自然と出てきた みたいな感じになるのかあ。それ知っとくの大事だよなあ、私それが全然できなかったんだよーー。
R
いやむずいんだよなあ
Y
それこそ志望動機と原体験が結びついてないときは、掲示板とかにある体験記を繋ぎ合わせて志望動機作ってたから、全然私の言葉じゃないって思われた説はあるな。
R
意外と面接官から見たらわかるもんだよね。
Y
うんうん、就活を「〇〇という企業に入りたい!」っていう名詞的な捉え方をしちゃってた部分があったからそうなっちゃったかもな。そうじゃなくて、今までの体験を振り返って 「こんなことなら自らのめり込んで取り組めるかも」っていう動詞的な捉え方をすること が必要かも。つまりそのための自己分析が必要そう!
R
綺麗にまとまったね!つまり 「将来こんなことをしたい/こんなふうになりたい」っていうのを事実ベースで裏付けて話すための証拠探しとしての自己分析 が有効になるね!
Y
そうねそうね。そしてこれも私就活終盤で気づいたんだけど、その原体験が必ずしもすごいことを成し遂げたことじゃなくてもいいんだよね。RのYoutubeとかニコニコのこととかもそうだけど、最初私広告いきたいって言ってた割にそれとつながる原体験がないなって思ってたんだよね。だからめちゃくちゃ苦労した。それこそ、その時って 原体験を仰々しいものっていうか、すごいことを成し遂げたモノじゃないといけないのかなって思ってた から全然見つかんなかったんだよね。たとえば、「大会で優勝するためにめっちゃ練習頑張った」ぐらいしか言えることないじゃんって思ってこっから志望動機かけないわって思ってた(笑)それこそいろんな人やツールを使って自己分析をしていくうちに、いろんなしょうもない原体験にも目を向けるようになったんだよね。そしたらさ、こんなところに広告と繋がる原体験が隠れてたってことに気付いたりした!だから、原体験って必ずしもすごいことじゃなくて良くて、 日常の些細な出来事とか価値観 から見つけたら意外といいかもよ〜って言いたい!
R
それは本当にそう思う。 例えばダンスをしてて何が楽しかったのかとか考えてみるのもいいかもね。 ショーケースを作ることなのか、誰かを成長させられた時なのか、バトルで勝った時なのか。人それぞれ色々な瞬間があると思うけど、それをよく深ぼって考えてみるだけでも立派な自己分析になるんじゃないかな!
Y
確かにダンスのことは特に考えやすいかもね!他にもいろんなカテゴリーや観点から考えられるといいね!
R
あとこれは机に向かってるだけじゃ見つけられないことも多いかも。 誰かと会話している中で見つけたこと とかも結構あるんじゃないかと思う。
Y
確かにそれはそうだね!不意に出た言葉こそ自分の本音だと思うから、いろんな人と話して思ったこととかに目を向けることも大事な自己分析の手段になりそう!!
本当に行きたい企業ってどうやって見つけるの?
Y
その上で企業ってどうやってみつけた?
R
俺は自分のことを「運が良かった」と思ってるんだけど、自己分析が完了してた上で今内定をもらっている広告代理店の説明を見たときにビビッときた部分があったんだよね。結構偶然の出会いだったかも。
Y
なるほどねえ。つまりいつどこでそんな企業と出会えるかわからないから、 早いうちから幅広くたくさんの企業を見ておく のって大事になるのかな?
R
うんうん。幅広い企業を「みる」っていうのは確実に大事だと思う。
Y
確かに、想像もしてなかった業界で「え、ここなんかいいかもしれない」って思える可能性は数見れば見るほど高くなるもんね。ある意味直感的な企業選びもいいっていうか、もしそれでビビッときた企業があったらそれを逆に自己分析に落とし込むこともできるもんね。
R
そうだと思う。 自分が働いてる姿をイメージしながらいろんな企業見てみる のは本当に大事かも!
Y
いや、それ私も早くやれば良かった(笑)やっぱさっき話したこととかぶるけど、のんびり始めるとちょうどどのサークルも忙しい学祭とか公演の時期と被るから、 忙しくなる前にある程度自己分析と企業探しを済ませておく っていうのは確実に重要な鍵になるね。それがESの書き方とかのスキルにも直結するしね。
R
ちょうど夏インターンにもエントリーできる時期でもあるし、本選考に向けたいい練習にもなると思う!
まとめ
Y
改めてここまでの重要ポイントを整理すると
早めのアクションを前提として、こんな感じに落とし込めるかな?!
R
そうだね。あと個人的にめっちゃ大切だと思うのが 就活仲間を作ること だと思う!
Y
うわ、それはそうかも。
R
仲間を作ることで精神的な面もそうだし、自分以外の目線を持った相手に頼ることで自分では気づかなかった面に気づくことができるし、お互いにとってもいい刺激にもなった!
Y
そうだね。やっぱり同じ業界目指す友達とか、既に就活終わってる友達・先輩とかいたらガンガン頼った方がいいと思う。なんか身近な人とそういう話するのってタブーなんじゃないかなって考えが蔓延ってる気がするけど(笑)
R
うんうん、勇気を出して頼れる人頼った方がいい!
最後にメッセージ
R
就活大変ですよね。今まで人生の中で受験とかの要所はあったと思うのね、そこにおそらく就活が並んでくると思うんだけど、例えば年収っていうステータスで見た場合、 一番ダイレクトに効果が出るのは就活 なので、頑張る価値はあるんじゃないかと思いますよ。
Y
そうだね。年収以外にも自分の好きじゃない仕事で何十年もっていうのはしんどいしね。今が踏ん張りどきです、みなさん。
R
大学受験とかと比べてもある程度結構振れてくると思うな〜
Y
そうね。転職するにしても、ファーストキャリアが土台になると思うんだよね。
R
そうそうそう
Y
いや自分で言っといて沁みるなあ、、、
R
何回も言うけどだいぶ振れるからね
Y
いやあもっと頑張れば、というか早くからこれを知っておけばよかった、、余談だけど3年春のサークルの同じ役職の集まりの時に、みんなが就活の話をしてたの覚えてる?「ES書かなきゃ〜」とか言ってて笑
R
あ〜話してたね
Y
あの時私めっちゃモヤモヤしちゃったんだよね。まだいいでしょ?!って(笑)あれ絶対あの時に刺激を受けてアクションを起こせてたら違ったんだろうなって後悔しちゃう(笑)
R
確かにやるタイミングではあったかもしれないね(笑)
Y
で、渋ってたら出遅れるみたいな。だから、みんななるべく早く頑張って!(笑)
R
とにかく早く動くことはいいと思う。
Y
まあサークル忙しいとはいえ、時間は作ることはできたんだと思う! 積極的に自分と向き合う時間を作ることで、Rが言ってる「運」っていうのも自ずと上がってくる んじゃないかな?!
R
まさにそうだね。みなさん頑張ってください!