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先輩ダンサーに聞く!就活成功プロセス ~引退後の進め方編~ G-splash M.Kさん


はじめに...
引退を迎え、これから就職活動に本腰を入れようとしている皆さん、
今まではサークルの活動が忙しく、夏のインターンシップや早期選考の対策はできていない… など、焦りはありつつも何から着手すれば良いのかわからなかったり、なかなか重い腰が上がらなかったりしてはいませんか?

しかし、引退後の今就職活動を始めたとしても、 やり方をきちんと知った上で効率よく進めることができれば問題ありません。 サークル活動を最後までやりきったという大きな強みを武器に、数ヶ月後満足のいく結果を残しましょう!

そこでまさに一年前、あなたと同じように悩みながらも無事に就職活動を終えた先輩にインタビューをしました。是非参考にしてみてください!

プロフィール
【名前】M.Kさん
【大学/学部/学科】 上智大学/総合人間科学/社会学科
【卒業年】 2023年
【サークル】G-splash
【ジャンル】HipHop
【サークルでの役職】 振付師、ジャンルリーダー
【見ていた業界】IT 業界を中心に幅広く
【内定先】大手IT企業

目次

引退後の就職活動

就活を始めたのはいつ頃ですか?
11月の頭、まだサークルを引退する前の時期に大手メーカーのインターンに応募したのが初めてです。でもその時はちゃんと自己分析とかはしていなくて、ただ闇雲に出した感じです。 本腰を入れたのは引退後 でした。

引退後ってなかなかやる気が出ない気がするんですけど、すぐにパッと切り替えられましたか?
全然。Gで活動してきてアピールできることもあるからなんとかなるだろうと思ってた、楽観主義です。(笑)
というのと、もともとは専業主婦になりたい!と思っていて、就活自体に対してあまりモチベーションがなかったんです。とりあえずどこか入れればいいやというくらいで、とにかく結婚して幸せな家庭が築ければいいかな〜って気持ちの方が大きくて。

じゃあ、就活をしっかり始めよう!と思ったきっかけは何かありましたか?
ちょうど引退後の時期にダンキャリの存在を知って、とりあえずで申し込んだ面談が大きなきっかけです。 面談で色々と話していくうちに、自分は「人に寄り添う」ことがしたいのだということに気づきました。 専業主婦になる、というだけじゃなくて 仕事として人に寄り添う何かをする、という 「なりたい自分」の選択肢 を新しく見つけることができた のは、この面談のおかげだと思います。

面談を通して前向きに仕事に取り組むイメージがなんとなくついた、という感じですかね?
そうですね。そこからちゃんとモチベーションを持って就活を進められるようになった、という感じです。なので、まずは 働くことに対するポジティブなイメージや「なりたい自分」をつかむことが大事なのかなと思います。

就活スケジュール

M.Kさんの就活スケジュール

基本的には引退後にがっつり始めました。早期選考や秋冬のインターンにいくつかエントリーしてたんですけど、何十社もエントリーしていた訳ではなくて本当に自分の興味のある企業にだけエントリーしていました。なので、結局早期選考にエントリーしたのは7,8社くらいです。

就活中の1週間のスケジュール

基本的に引退後は就活以外のスケジュールを入れないようにしていました。 自分は詰め込みすぎちゃうと「やらなきゃ」っていう気持ちでストレスになっちゃうタイプ なので、そうならないようにダンスは一旦やめて、友達と会う頻度も減らしました(笑)バイトもこの時期はほとんど入っていなくて、お金がピンチになったらアプリで単発バイトを探してやるくらい。
出来るだけフリーな時間を作って、自分のペースで就活を進めてました。 寝て起きて、カフェに行って数時間就活やって家に帰る、みたいな毎日の繰り返しって感じです。

カフェでは具体的にどのようなことをしていましたか?
主に ⑴就活のスケジュール管理⑵自己分析⑶企業研究⑷エントリーシートを書く 、をしていました。
就活用にノートを1冊買って、そこにエントリーシートの締切や選考の情報やToDoリストをまとめてましたね。
自己分析や企業研究も同じようにひたすら紙に書いてまとめる作業をしていました。それをもとにエントリーシートを仕上げていく作業をしていました。

自己分析

実際に就活始めよう!ってなると、まず自己分析というアクションがあると思うのですが、具体的にはどのように自己分析を進めていましたか?
まず、真っ白な紙を用意して自分に関する マインドマップ を作りました。今何が好きで何が嫌いで、じゃあそれはなんで好きなのか/嫌いなのか、というのをどんどん細かくしていって自分について考える、ということをしました。あとは面談でも自己分析を手伝ってもらっていました。
やっていくうちに、自分は 「かしこまった環境が苦手」「0→1を実現できるクリエイティブなことが好き」「人に寄り添えるのが自分自身の強み」 だ、ということに気がつきました。

なるほど!では1つずつお聞きしたいのですが、まず「かしこまった環境が苦手」と考えたのはなぜですか?
3歳から10歳くらいまでクラシックバレエを習っていて、その時の決まった踊り方やポーズとか、暗黙のルールがある感じが個人的にはやりづらいな〜と感じていたんです。でも、ヒップホップって個性こそ活かされて尊重されるジャンルじゃないですか。だからヒップホップを始めてみたら、 枠にはまらず自由に表現するのがすごく楽しかった んですよね。
あとは、私はその時に抱いた理想を常に追いかけたいタイプで、決まったルールにずっと従うのは嫌なんです。こういった意味で、 「かしこまった環境は苦手」 ということに気がつきました。

確かに、ダンスやってる人って枠にとらわれず、みんな個性豊かな気がします!(笑)では、「0→1を実現できるクリエイティブなことが好き」と考えたきっかけなどはありますか?
きっかけは、 サークルのイベントで振付師をしたこと です。
ダンス界でも、最初はこういう曲を選んでその次に少し上がる感じの曲を持ってきて〜とか、これはコンテストっぽい振り〜とか、なんだかんだ暗黙のルールみたいなものがあるなって思っていて。だけど、このイベントではそれにとらわれず、 自分のイメージだけでショーケースを作りたい! と思ってひたすら自分のやりたいことを詰め込んでみたんです。
これこそ「0→1を実現した経験」だと思うんですけど、それがすごい楽しかったんです。そして、 メンバーが自由に自分の良さを踊りに出せるような環境作りにもこれが繋がっていった のを実感しました。
既存のルールにとらわれず、自分自身の根底部分に 「刺激的な楽しい生き方がしたい!」という思いが強くあるからこそ、「0→1を実現できるクリエイティブなことが好きだと感じる んだと思います。

だんだんとM.Kさんの人間性がわかってきたような気がします。(笑)では、3つ目の「人に寄り添えるのが自分自身の強み」、と考える理由についても教えてください。
これも、Gでのジャンリーや振付師の経験からそう思うようになりました。
現役中は、リーダーとして常にメンバー1人1人をしっかり見ることを意識していました。
例えば、メンバー1人1人の良さを見つけて褒めて引き出してあげられたらいいな、と思って毎回全員に踊りのアドバイスと良いところを伝えるようにしていましたね。
誰の踊りにも絶対に良さがある中で、それに自分で気づけないのってすごく勿体無いなって思うんです。だからこそ、 リーダーとしてその子の良さを見つけて褒めて、引き出してあげられたらいいな、と常に考えていました。 常に「みんなを成長させたい」というモチベーションのもと行動していた ので、これこそが私の強みなのだと思いました。

これらの分析をもとに企業選びをした、という感じですか?
そうですね。とにかく 「人」を軸に就活をしていて 、その点で第一志望の企業は掲げている理念がこれにぴったりだったので、 自分にベストな会社だと思いました。

じゃあもうその会社一本!という感じだったんですね。
はい、ここが開催するイベントや説明会は全部参加しました。でも実は、この分析をした後に一回 起業するか悩んだ んです。

それはどういったことですか??
香水のブランドを立ち上げたくて。なんで香水か?というと、例えば机とか椅子はないと生活に困るけど、香水はなくても生活できる、けどそれがあるとその日1日の気分やテンションが上がるじゃないですか。 これこそ 「人に寄り添う」 ものだし、もともと私自身香水が大好きっていうのもあって、自分のブランドを作りたい!と思うようになりました。

なるほど!では、なぜ就職の道を選んだんですか?
自分の実力が足りていないのと、とりあえず最初は安定しておきたい、という理由からです。
だから、 香水のブランドを立ち上げる、というのを 人生においての夢 として掲げて、会社を選ぶ上でこれを実現するための要素が揃っているかどうか、という点も見るようにしました。

それが実現できると思ったのが第一志望の企業だった、ということですね。
そうです。この会社は”パイオニアを生む”、という強みがあったので、そこで働きながら起業家精神を学べたらな〜と思い、より志望度が高くなった感じです。
「人に寄り添う」仕事ができて、自分自身の将来の夢の実現のための成長環境が整っている、 私にはぴったりの会社だと思いました。

就活で苦戦したこと

M.Kさんの就活スケジュールを見ていると、客観的にはすごく上手くいっているように見えるのですが、何か苦戦したことはありましたか?
自分自身のメンタルケア ですかね。楽観的な時もあれば、やっぱり周りの終わっている子達を見たときの焦りはなんだかんだありました。

そういう時はどうやって自分をコントロールしていましたか?
まずは、とにかくやれることをやる。私の場合は、ESをとにかく沢山の企業に出す!というよりは、1つ1つのESをとにかく自信満々の状態にして出す、というスタンスにしてました。そうすることでこれだけやったから大丈夫だろう、って自分自身を安心させてました。それでも 落ちちゃって落ち込むこともあったけど、そういう時は「まあ、合わなかったんだな」って思うようにしてました。

あとは、 自己啓発の本を読んでました(笑) 。自分で言語化できない感情を言語化することができて、リセットすることでまたそれが就活にも生きていく感じはありましたね。
そうやって一回 焦点を周りじゃなくて自分に当てる機会を作るようにしていました。

すごく真面目な性格が伝わってきます(笑)
じゃあ、実際のところ引退後の時期に就活を始めたことを後悔してますか?

どちらかというとしてないです!
これは結果があるからかもしれないけど、後悔してる、してないが3:7くらい。

「後悔してる」の3割はどういった?
就活を早くから始めていた子達って、私の周りを見ていると企業名で選んでない感じがして。時間をかけて自分のことをとことん見つめ直して選んだ感じがあるんですよね。だから、自分が急ピッチで進めていた分これで大丈夫なのかな?っていう不安は少なからず今もあります。

就活には正解がないからこそ難しいですよね。
では、「後悔していない」が7割なのはどうしてですか?

さっきも話した通り、私は詰め込みすぎちゃうと「やらなきゃ」っていう気持ちでストレスを感じちゃって、心に余裕がないのが嫌な性格なので。 ダンスの時はダンス、就活の時は就活、ってそれぞれ分けて目の前のことに打ち込めた点で、やっぱりそこまで大きく後悔はしていないかな、と思います。

後輩ダンサーへのアドバイス

最後に、後輩のダンサー就活生に向けてアドバイスをお願いします!
就活そんなに重く捉えなくていいよ! ということですかね(笑)。
引退した後でやらなきゃって焦りとか不安も大きいと思うけど、就活は人生最後の選択手段じゃなくて、これから生きていく長い人生のうちの一部だから。
それと、 会社で何がしたいかよりも、 自分が人生で何をしたいか、から考える のもありだよ!って思います。 それこそ幸せな家庭を築きたい、とか(笑)。
私の場合は「人に寄り添う仕事がしたい」という夢のために就職活動をして、ありがたいことに納得いく結果を残すことができました。だから、今までのダンスの経験やそれ以外の経験から成り立っている「今」の自分が、将来何をやりたいのか、改めて考えてみるのもいいと思います。
そのためにも、 就職活動を始めるタイミングで「自分は将来どうなりたいのか」について改めてじっくり考える、ということがとても大事だと思います! 頑張ってください!

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