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ダンスのガクチカはどう深掘られる? 先輩ダンサー面接体験記 -青木麗那さん(上智大学G-Splash)-


-プロフィール-

名前:青木麗那さん
サークル:G-Splash
大学/学部:上智大学/文学部
ジャンル:Girls
役職 :ジャンルリーダー、振付師、公演制作
内定先:総合広告会社

青木さんについて

自己紹介をお願いします!
こんにちは、青木麗那です!上智大学のG-Splashに所属していて、Girlsのジャンルリーダーや振付師、公演制作係を務めていました。中高時代からダンス部に所属していたので約10年のダンス経験から 「人の心を動かしたい」 という思いが強くあり、就活では主に広告業界やエンタメ業界を中心に見ていました。よろしくお願いします!

ガクチカの紹介

では、早速ですが就活当時に使用していたガクチカについて教えてください!

なぜこのテーマを選択したのですか?
先ほども話した通り、広告業界やエンタメ業界といった「人の心を動かす」ことをビジネスとしてとして体現する会社を受けていたので、 私自身が「人の心を動かす」ために頑張れる人間なんだ、ということをアピールできると思ってこのエピソードを選択しました。 また、両業界共にチームでの仕事がほとんどであるため、 自身のチームでの動きをアピールできるとも思い 、これを選びました。

面接での深掘りに対してどう説明したか

それでは、実際にこのガクチカをお話ししたときに、面接官よりどのような質問や深掘りがあったか教えてください!
はい!わかりました!

▼ 経験を問う質問

Q.難しかったことはなんですか?
A.50人という大人数が個人個人でコミュニケーションを取り合う環境を作ることです。
コロナの影響で練習時間以外にコミュニケーションをとる機会がなくなってしまっていたため、ただ練習に来て振り付けや構成を覚えて帰る、という流れになってしまっていました。

Q.では、それをどのように乗り越えたのでしょうか?
A. 練習時間内にメンバー同士がコミュニケーションを取れる環境を作りました。 本番の舞台に立ったら先輩後輩は関係ないからこそ、先輩後輩間のコミュニケーションを物理的に増やすことを意識していました。

Q.具体的にはどのような方法を用いたのですか?
A.学年ごちゃまぜの3~4人グループを作って、一人一人踊りを見せ合い、アドバイスを作る練習方法を行いました。その際、 「絶対に1つ以上は踊りの中で良かったところを褒める」 というルールを設け、その上で改善点を指摘するように指導していました。

▼ 動機を問う質問

Q.どうして振付師をやろうと思ったのですか?
A.中高時代に所属していたダンス部での経験から、 「ダンスで人の心を動かす」ということに大きなやりがいを感じていたから です。大学に入るまで振付の経験はなかったのですが、だからこそ「いつかは自分の手がけた作品で見た人の心を動かしたい」という強い思いがあり、振付師をやろうと思いました。

Q.振付師はどうやって決められたのですか?
A. 立候補 ののち、メンバーからの 投票 で決定されました。

Q.自分がカッコよくうつればいい!とかではなく、「人の心を動かしたい」と思うようになったきっかけはありますか?
A. 高校ダンス部のコンテストでの経験 が大きなきっかけとしてあると考えています。優勝を目指して頑張って本番も完璧にパフォーマンスできたにも関わらず、結果はベスト8と納得の行かない結果になりました。そこで、他のスポーツ競技などとは違って明確に点数の基準がない、審査員が変われば評価も変わるダンスの難しさを痛感しました。
けれど、帰り道にライバル校の保護者の方達がわざわざ私たちのいるところまで足を運んで「本当にかっこよくて、感動しました。」と声をかけてくれたんです。
その瞬間、 それまでの「悔しい」を「嬉しい」という感情が上回って、「自分が本当にしたいことはこれなんだ!」って思ったのが大きなきっかけ だと思っています。

▼ 思考力や論理性を測る質問

Q.あなたがその作品にいなかったらどうなっていたと思いますか?
A.個人の「ダンスが上手くなりたい」という気持ちが上がらず、その上メンバー間のコミュニケーションもあまり取れなくなっていたと思います。そしてメンバーの練習や作品に対する思いが薄くなってしまい、必然的に作品のクオリティも落ちていたと思います。

▼ 説明を目的とした質問

Q.振付師としてメンバーとコミュニケーションを取るときに意識していたことはありますか?
A. 「リーダーとしての威厳は保ちつつ、普段は友達のようになんでも話せる存在になる」 ことを目標として、頼れるリーダーになろうとしていました。また、個人的にフィードバックをする際には1つ以上のいいところを伝えた上でアドバイスをするようにすることで、作品に参加してる意義を見出してもらえたと思っています。

Q.「1人1人のモチベーションが向上し全体の風通しが良くなった」とは、具体的にはどういうことでしょうか?
A.まず、「1人1人のモチベーションが向上した」については、初期はなかなか積極的に質問をしてこなかったメンバーが個人的に私に質問をしてきたり練習動画を送ってきて「アドバイスをください!」と自ら声をかけてくれたりすることが増えたことで実感しました。
そして「全体の風通しが良くなった」については、先輩後輩関係なく質問やアドバイスをしあっていたり、学年ごとに見せ合いをした際に踊っている先輩や後輩の名前を沢山呼んで盛り上げたり後輩の成長に涙する先輩がいたりしたことから強く実感することができました。

▼ パーソナリティを問う質問

Q.この経験から感じる青木さんの長所はなんだと思いますか?
A. コミュニケーション能力やリーダーシップ があるところ、また 目標に向かって行動し実現する力 があるところだと思います。

Q.あなたが自分の中で大事にしている価値観はありますか?
A. 「チームを優先する」 ということです。今までの経験からも、誰かと一緒にチームとなって一つのものを作り上げ、それによって多方面の人の心を動かすことにやりがいを感じてきました。なので、 社会に出ても何かチームで働ける仕事がしたい と思っています。

Q.周りからどんな人だと言われることが多いですか?
A. 「メリハリがある人」 と言われることが多いです。やる!と決めたことは時間も労力も惜しまず費やしがちだと言われますね。

▼ 学んだことを問う質問

Q.この経験を通して学んだことはなんですか?
A. 組織が動く際にはその中における活発なコミュニケーションが良い雰囲気、結果につながる ということを学びました。

この中でも特に答えに困った質問はどれですか?
「 自分がカッコよくうつればいい!とかではなく、「人の心を動かしたい」と思うようになったきっかけはありますか?」という質問です。

それを伝えるためにどんな工夫をしましたか?
実際のエピソードを持ってくることで、この思いが表面的なものではなく実際の経験に基づく強いものなのだということを伝えよう と思いました。

特に印象に残る面接経験について

では次に、面接の中でも特に印象に残っているダンサーならではのことをお伺いしたいです!
「10年もダンスをそこまで頑張ってきて、なんでダンサーになろうとは思わなかったんですか?」 と聞かれたことですかね。エンタメ業界の企業だったので気になったのかもしれないのですが、聞かれてびっくりしたのを覚えています。(笑)

そんなことが聞かれる場合もあるんですね...!実際にはなんと答えたのですか?
「ダンサーになるという将来を全く考えなかったわけではありません。けれど、私は今までダンスをやってきた中で「踊ること」を楽しんだのはもちろんなのですが、それ以上に 「踊ること」を通して「人とつながる」ことや「人の心を動かす」ことに楽しさややりがいを感じました。 なので、ダンス自体は社会人になってからもできるから、踊り自体ではなくそこで培った力を活かしたり伸ばしたりしたい、と思って就職活動をしています。」という風になんとか答えました。(笑)

ちなみにダンスの経験を評価してもらえたなと実感したことはありますか?
基本的にほとんどの面接でダンスの経験に関しては良い評価をいただいていた感覚はあります。特に、 サークルの規模や引退公演の規模・結果などを数字で伝えた時 には良い反応をもらえてた気がします。

ありがとうございます!

青木さんから面接のアドバイス

最後に、青木さんからダンサー就活生に向けて『面接対策でこれだけは押さえておくべき!』というアドバイスを3つお願いします!

まず一つ目は、 「結論ファーストで話すこと」 です。質問に対して回答する時、一言目に結論を持ってくることで聞いてる面接官はもちろん、話してる自分自身も頭で話すことを簡潔に整理することができると思います。よく言われてることではありますが、すごく大事なことだと思います。

二つ目は、 「アピールしたいことを絞る」 ことかな、と思います。私はその業界や会社と自分がマッチングするポイントを見つけて、面接で強くアピールする部分を決めておいていました。 強みはたくさんあって良いと思うのですが、その中でも面接官に「この子はこういう人なんだな」という印象をつける ためにも、私は特にアピールしたい部分を決めて、それに合ったエピソードを用意するようにしていました。

最後は、 「引き出しをたくさん持っておくこと」 だと思います。面接って意外と自分が想定していなかった質問を投げかけられたり、深掘られたいところは深掘られずに「そこ!?」ってところを詰められることがあったりするので、その時にパニックにならずに冷静に答えられるように、 自分のパーソナリティとか経験・エピソードの引き出しを増やしておくことが大事 だと思います。

インタビュー、そして貴重なアドバイスをありがとうございました!

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