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ダンスのガクチカはどう深掘られる? 先輩ダンサー面接体験記 -金子文哉さん(早稲田大学SesSion)-


-プロフィール-

名前:金子文哉さん
サークル名:SesSion
大学/学部:早稲田大学/商学部
ジャンル:Pop
役職:コマ責(振付師、曲選、スタジオ取りなど)
内定先:生命保険会社

金子さんについて

自己紹介をお願いします!
金子文哉です!早稲田大学SesSionに所属しており、サークル時代はPopのコマ責として振付師や踊る立ち位置の決定などを行なっていました!
就活生時代は金融の力で幸せな人を増やしたいとの思いから銀行・保険業界を志望しており、4年生の6月に入りたかった生命保険会社から内定をいただきました。よろしくお願いいたします。

ガクチカの紹介

では、早速ですが就活当時に使用していたガクチカについて教えてください!

なぜこのテーマを選択したのですか?
メンバー一人一人に向き合って士気を向上させたという点が、お客様一人一人に向き合い、幸せにする業務を行なっている金融業界と近しい部分があると感じたからです。また、お客様個人と向き合わないバックの業務においても、チームメンバー一人一人に向き合い成果に繋げるというテーマが、実際に仕事における活躍をイメージしてもらいやすいと考え、このテーマにしました。

このガクチカを通してどのようなことをアピールしようと考えてましたか?
自分が関わった人の中に困りごとを抱えている人がいるのであれば、その人を取りこぼさないように努めてきた、という側面です。

なぜその一面をアピールしようと思ったのですか
理由は二つあります。一つ目は、この一面が受けたい業界の特性にフィットしていると考えていたからです。前述の通り、金融業界をお客様個人と向き合い、課題を解決するお手伝いをし、幸福にする業務を行っていると感じていました。この業務の特性と自分の一面が合致していると考え、前述の一面をアピールしようと考えました。
二つ目は、この一面をガクチカとしてお話しすることで、「優しい人である」と感じ取ってもらうためです。金融業界、特に保険は有事の際に人を支えるという業務ですので、「優しさ」を前面に押し出している場合が多々あります。そこで求められる人物像に合致すると感じて頂けるよう、この一面をアピールしていました。
※流石に就活の場といえど自分の強みとして「優しさ」を前面に押し出しすぎると胡散臭い印象を与えるのではないかと思い、上記のアピールポイントで「感じ取ってもらう」ことにした次第です。笑

面接での深掘りに対してどう説明したか

それでは、実際にこのガクチカをお話ししたときに、面接官よりどのような質問や深掘りがあったか教えてください!
はい!わかりました!

▼ 経験を問う質問
Q.一番しんどいと思った時はどのような時ですか?
A.練習の参加率が低かった時です。

Q.どうして乗り越えられたのですか?
A.練習についていけないと嘆くメンバーに共感できたからです。そして、一度やると決めたら引けないという性格のおかげです。
《ポイント》ガクチカを作成する際に、自分がどう考えて行動していたかを思い出し、リストアップしておきましょう!

▼ 動機を問う質問
Q.なぜコマ責をやろうと思ったのですか?
A. 高校時代に文化祭の実行委員長を経験していて、文化祭の成功に尽力したのと同様にサークルでも責任者の1人として公演の成功に貢献したいという思いがあったからです
《ポイント》ガクチカの作成段階で、「そもそも何でこれをやろうと思ったんだっけ?」と原点に立ち返り、言葉にする練習をしておきましょう!

▼ 思考力や論理性を測る質問
Q.自分がいなかったらどうなってたと思いますか?
A.公演自体は滞りなく行われたが、一部わだかまりの残るメンバーがいたと考えられます。

Q.本当にあなたの取り組みは必要でしたか?
A.全員が満足してダンスに取り組める環境を設定するという観点から見れば必須であったと思います。
《ポイント》これらもガクチカの内容を自分が行わなかったものとして考えておきましょう!超個人的なポイントとしては、「自分がいなかった場合も物事は進みましたが、自分が関わったことで事態はよりよくなった」というような内容にすることです。このような内容を扱うことで、周囲の人間を下げずとも自分の価値をアピールできます!

▼ その他
Q.他に取り組んだ施策はありますか?
A.上記取り組みによってもなかなか練習に参加しないメンバーには、直接会いに行って話をしたり、ダンスの技術面で不安を抱えている部分を直接指導したりした。
《ポイント》これはガクチカを描く際に細かな点まで洗い出しておくことでなんとかなります!

▼ パーソナリティを問う質問
Q1.この経験から感じた、あなたの強みはなんですか?
A1. 粘り強く、諦めない性格です。

Q2.どうしてそういう性格になったのですか?
A2. 中学時代の部活動で試合に全く勝てず、その悔しさをバネにして高校生以降は自分の与えられた環境では絶対に結果を出すと決心したからです。

Q1.あなたの弱みはなんですか?
A1. 一つの物事に固執してしまうことです。

Q2.その弱みとどう向き合いましたか?
A2. 1人だけで困難を抱え込まず、周囲の助言を借りて乗り越えたり、自分がするべきことを取捨選択するようにしました。
《ポイント》自分の中の年表を作り「過去どんな経験をしてきたか」さまざまな場面で「自分の心境に変化はあったか」「今の自分にどう繋がるか」など書き出してみることで見えてきます!

特に印象に残る面接経験について

印象に残っている質問はありますか?
ダンスは人前でやるもの、という印象が強かったのか、「オンラインだけの練習で本当にメンバーは満足だったのか」という質問を投げかけられました。

それを伝えるためにどんな工夫をしましたか?
相手の考えていることを否定せずに一旦「確かに○○○です」というような形で受け入れ 、その後自分の意見や、実際にやった事を話すと 角を立てずに伝えたい事を伝えることができます。
上記の質問に対しては「もちろん大満足であったとは言い難いかもしれません。そのような状況を補うために、時にはサークル活動ではなくあくまで友人同士の会合という形で、密かに個人別で対面練習に付き合うことでダンスをしている実感を持ってもらうことを試みました。」と回答していました。

ちなみにダンスの経験を評価してもらえたなと実感したことはありますか?
とある面接で「どんなダンスをしているの?」という質問をされたので、 その場で簡単なPopの技(ウェーブ)を披露しました。 それがウケて、 「人前に立っても物怖じせず個性を発揮できる」 と評価してもらえました。

ありがとうございます!

金子さんから面接のアドバイス

最後に、金子さんからダンサー就活生に向けて『面接対策でこれだけは押さえておくべき!』というアドバイスをお願いします!

①ガクチカの ストーリーを完璧に する
まずは自分が実際に行ったことをベースに、なぜそのような施策を行なったのか、背景にはどんな課題があったのか、結果どうなったのか、自分がチームの中でどのような役割を担っていたか、終始どんなことを考えていたのか、ということを洗い出しましょう。これらの情報をもとに「学生時代頑張ったこと」という 一つの大きなストーリーを汲み上げ、詳細な舞台設定も用意しておきましょう。 ここまで完璧に作っておくと、どの角度から深掘りされても対応できる可能性がガクンと高まります。

②ダンスに関する 専門用語を避ける
面接官が面接官がダンス経験者でない場合我々がサークルで行ってきたことは想像が難しいと考えられます。ここで「コマ責」「ジャンル」「バトル」などの専門用語を使ってしまうと、せっかく仕上げたガクチカをわかって貰えない、といった事態が発生しかねません。野球未経験者に野球の専門用語を交えて話しても理解してもらえないのと同じです。したがって、これらの専門的な要素に触れる場合、 初めてダンスに触れる人にもわかるように極力噛み砕いて説明すること を心がけましょう。

インタビュー、そして貴重なアドバイスをありがとうございました!

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