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【21卒ダンキャリ利用者インタビュー第1弾】〜キャリア面談を通して身につけた自分の見つめ方、イメージと現実の違いとは〜



【田沢 尚生(タザワ ナオ)ダンサーネーム:JazzO】東北大学大学院/工学研究科応用物理学専攻
WHOにてLockダンスの振付師などを努めた。株式会社マイクロアドに内定し、2021年4月入社予定。

Lockダンスに没頭した大学4年間

本日はよろしくお願いします!
はい!東北大学のWHOでLockをやっていました、田沢 尚生です!
ダンサーネームはJazzO(ジャズオ)と呼ばれています!

特徴的なダンサーネームですね!(笑)
元々Jazzをやっていたことが由来です。男子が自分しかいなかったので「Jazzをやっている男」ということで自然とJazzOと呼ばれるようになっていました(笑)

そうなんですね!ちなみにLockはいつ頃から始めたのですか?
1年生の最初の頃からサブジャンルという感じでやっておりました。
その後、2年生の秋頃にFASCINATE※1の公演でLock Numberに出演した際に、振付師として参加していたPOGさん※2との出会ったことをきっかけにLockをメインで取り組むようになりました。

※1 FASCINATE:宮城県連盟の名称
※2 POG:東北を拠点に活躍するLockダンサー。日本に限らず世界のバトルで活躍する。

POGさんとの出会いがLockに没頭するきっかけとのことですが、なぜそこからLockに没頭して行ったのですか?
これは後々の就活での『企業選びの条件』にも関わってくるのですが、自分の中で信頼できる先生がいる環境を探していました。
具体的には「自分自身に厳しく、かつ他人に対しても厳しく教えられる人」がいいなと思っていました。
というのも高校時代の英語の先生がまさにそのような方で、実際に実力を伸ばすことができたという実感があったんです。

POGさんはまさに自分自身にめちゃくちゃストイックでありつつ、自分に対しても全力でアドバイスをしてくれる方でした。
そこに自分が伸びる可能性を感じ、『この人について行ってLockを頑張ろう』と思いました。

そこからはとにかく踊ることが楽しくて、上手くなるために経験を積みたくてショーやバトルに積極的にチャレンジしていました!


写真右側が師匠のPOGさんである

東京との就活意識の差を痛感、そして挫折

まさに充実した大学生活ですね!そんな中でいつ頃就活を始められたのですか?
まず初めに大学3年生(学部3年生)の時は全く就活のことを考えていませんでした。
とにかくダンスに熱中していたということもあるのですが、国立大学の理系だと周囲の人が大学院に行く風潮から、当たり前のように大学院進学をするものだと思ってました。

同じ学年で就活をした人もいましたが、正直なところ「なんで今就活をやっているの?」と感じていて、大学院に行かないのは負け、ドロップアウトするようなものだという感覚を持っていました。

今思うと目的もなく大学院進学することの方が間違いで、後悔することになってしまったのですが...

なるほど...それでは大学院1年生でようやく就活というものを考え始めたのですか?
そうです。
始めたのは5~6月頃でした。東京の大学に通い大学3年生で就活を経験した友人と連絡をとっている中で、「お前そろそろ就活やらないとヤバイぞ」と言われたことがきっかけです。

研究室の1個上の先輩は、推薦などで内定をもらうために大学院2年の4月ごろから動き始めていました。
「先輩たちがこの前始めたばっかなのにまだじゃないのか...」と思ったのですが、実際に就活サイトを見てみると活発に動いていたので 「東京の人ってそんなに早いんだ!」 と感じてとても焦り、すぐにアクションを起こし始めました。

最初はどのようなアクションを起こしたのですか?
先ほどの友人との会話の際に「色々考えることが好き」ということを話したらコンサル業界を薦められました。
実際に調べてみて仕事の内容に魅力を感じたので早速受け始めて行きました。

すぐに選考も受け始めたのですね!
はい。8月頃までに10社くらいの選考を受けました。
ですが、そこから先は上手く進まなかったんです...

夏休み前くらいまではWebテストやケース問題の勉強など選考対策を進めていたのですが、Webテストが難しくて全然解けなかったんです。
そして実際にインターンや選考でかなりの数落ちてしまいました。
その企業の選考を通ったのは東大京大の理系院生ということを聞き、完全に自信喪失して挫折してしまいました。

再びダンス中心の生活へ...そしてダンキャリとの出会い

なるほど...それ以降の就活の動きはどうでしたか?
他の業界を見ていたわけではなかったのですが、就活の難しさを痛感して動きは鈍くなってしまいました。
そしてちょうどその時期にFASCINATEの公演振付師、サークルでの学祭公演の振付師、JDCに向けた練習がスタートし、再びダンス中心の生活となって行きました。

3つのイベントで振付をしていたんですね!研究室もある中で、就活がなくても忙しそうですが...
はい。研究室の推薦などもあるとは思っていたのですが、研究に没頭できていない自分にも気づいていたので、我慢して研究職の道に進むのか、それとも頑張って就活を成功させて自分の可能性を広げるか...
後者を選ぶなら誰か相談できる人を見つけて、上手く進めて行かないといけないなと考えていました。

そんな時に、ちょうどサークルの後輩からダンサーズキャリアの紹介を受けました。

ちょうど相談できる人を探していたタイミングだったんですね!実際に話してみてどうでしたか?
率直に、 「1回話しただけで自分の事をこんなに分かるのはすごい!」 と思いました!

それまでは、研究室での活動に没頭できておらず研究職に就いて1つの研究にのみ携わることが嫌だと感じていたので、自分自身のことを「飽きやすいタイプ」だと思っていました。
ですが、逆に「ダンスや部活など長く続けられたスポーツがある」というファクトを指摘されて驚きました。

他にも、自分は親のために頑張れるタイプだと思っていたのですが、振り返ってみると親のために受けた国立大学に受かった時は別に嬉しくなくて。
でもダンスを始めたことなど自分で決断した経験もあることを指摘されて、そちらの方が没頭していることに気付きました。

この時に初めてどうやって自己客観視をするかが分かったんです。
感覚的な『好き・嫌い』とかではなく、『過去の自分の行動』というファクトに基づく基準で、『自分はどんな特性を持つ人間なのか』 を考えられるようになり、自分との向き合い方が大きく変わりました。
言ってしまえば ”新しい自分自身の観測装置” を手に入れられた感覚でした!

新しい観測装置ですか!ちなみに、それまではどのように自己分析していましたか?
それまでの自己分析は心理テストを受けてみたり、ひたすら自分の過去を振り返っていました。
でも過去を振り返ってもただ昔の後悔を思い出しただけでしたし、心理テストに関しては時と場合によるだろうとどうしても思ってしまい、全く納得していなかったです。

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新しい観測装置を身に付けた状態で行動した『学生時代に頑張った経験』

なるほど〜!それ以降はどのように自己理解を深めていきましたか?
ちょうどダンスで忙しい時期でしたが、その時の自分の行動に基づく客観視ができるようになり自然と自己理解を深めていくことができました!
『学生時代に頑張ったこと』を後から思い出すのでは無く、”リアルタイム”で経験しながら自己分析ができた ことはとても大きかったです!

自己理解が深まったことで就活の動き方にも変化がありましたか?
はい!これもダンサーズキャリアのキャリア面談の際に受けたアドバイスなのですが、過去の経験を振り返ると 「自分が主体的に取り組んでいることの方がモチベーションが高いよね」 という事を言われました。
それまでコンサルで『誰かのサポートをする事』をイメージしていましたが、ここで初めて 『自分が主体者として色々取り組みたいタイプなんだ』 という事に気付きました。

それを踏まえて『誰かのサポートをした経験』を振り返ってみたのですがピンとくるものがなく...
研究室の経験と重なる部分もあり、コンサルに入っても将来的に気持ちは離れていきそうだなと実感しました。


宮城県連盟FASCINATEの公演にて振付を行った際の集合写真

大きく変わった就活の軸と将来自分がやりたいことの悩み

方向性が徐々に分かってきた中で、就活の軸はどのように決まりましたか?
次に考えたことは『自分は根源的に何を欲求しているのか、何をやりたいのか』ということでした。
明確なものにたどり着くことはできなかったのですが、過去のファクトや経験を踏まえて、自分は『世界中の人たちが幸せになるための選択肢を増やしたい』『機会がなく知らなかったものを知れるような機会作りをしたい』と思っている事に気が付きました。
誰しもが様々な経験をできる可能性がある世界が良いと思っているんです。

選択肢や機会、経験の可能性を増やしていきたいという思いがあったんですね。
自分も機会損失の経験があってそのように考えていました。自分の中で『人類幸福論』をイメージしたことはあったのですが、これも自分の経験(ファクト)に基づいて振り返ることで具体化できました。
ですが、これ以上具体化することは難しかったのでより明確な『仕事として何をやるか』ということは見つけられませんでした。

どうしても『やりたいこと』を見つけるのは難しいですよね...
はい。ですので、今見つからない中で 『何かやりたいことを見つけた時にすぐにアクションを取れるようなスキルを身につけたい』 というのが就活における大きな軸となりました!

社会人としてどの様に過ごしていきたいかという軸が定まってきたのですね!他に具体的な条件などはどのようなものがありましたか?
もしやりたいことが見つかった時に、プロダクトを作って発信したいだろうと感じたので、新しいプロダクトを作れたりする企業に魅力を感じるようになり、ベンチャーばかり見漁るようになっていきました!

その中でも具体的には3つの条件を考えていました。

  1. 比較的人数が少ない会社で、ある程度自分で考えて行動できること
    これは裁量を自分が持って働けることと、将来的にやりたいことを見つけた時にすぐにアクションを起こすことができるようなスキルを身につけたく、そのための経験を積みたかったからです。

  2. 世の中の人たちの様々な動向が知れるプロダクトを持っていること(ニッチよりもマス向け)
    自分自身の価値観として、普遍的な方法で誰しもが色々な可能性を持てることが大事だと思ってます。
    なので、ターゲットとしてはニッチ層ではなくマス層向けに課題解決に取り組んでいる企業がいいなと考えていました。

  3. 積極性の強い人が集まるところ、かつしっかりと自分に向き合って教えてもらえる基盤がある
    これは一番最初に話した、『ダンスの師匠としてPOGさんを選んだ話』と共通するものですが、やはり自分自身に厳しく、かつ他人に対しても厳しく教えられる人がいる環境で成長できる実感が強くあったからです。また、周りの人のモチベーションも影響するという体験もあったので、周りのひとたちの積極性も重要視してました。

当初の『色々考えられる会社』という条件から見違えるように具体的になりましたね!この条件を基にそこから先の就活はどのように進みましたか?
ダンサーズキャリアから紹介してもらった、マイクロアドやfreeeですとか、他にも自分なりにベンチャー企業を探して深く調べていきました!

2月頃には選考なども始まっていきました。
その頃はJDCなどの期間も被っていましたが、自分のことをしっかり把握できていた分両立することができたかなと思っています。

そのまま順調に進み、3月頃にはいくつか最終面接を受けて、4月中旬にマイクロアドより内定をいただいたタイミングで就活を終えることができました!

改めておめでとうございます!最終的にマイクロアドを選んだ理由についても教えてください!
実際に社員の方々とお話しする中で、先ほどお話しした三つの条件全てを満たすと判断したからです!
特にプロダクトに関しては、マスデータを元にしたマーケティングなのでそれを元に思考するという事が今から楽しみです!


就活真っ只中でチャレンジしたJDCでは、東北予選を突破し本戦で第3位を獲得!

成功の秘訣とは...?

一通り就活を振り返りましたが、改めて自分の就活におけるキーポイントはなんだったと感じていますか?
まず、 早くから動き始めたこと はとても良かったなと思っています。
結果として初めの頃は全く上手くいきませんでしたが、地方から就活すると情報の集まりやすさや地理的要素で差がとても大きいので、その差を早めに実感出来たことは良かったと思います。
また、じっくりと考える時間を作れたことで、大学のように有名なところに行けば良いという考え方は大学受験程重要ではなくて、自己にとって最適な環境を探すことの方がより大事だということに気付けました。
そのためには、正解不正解は置いておいてとにかく多くの経験をして情報やデータに触れられることはとても大事だと感じました!

次に、 正確に自分を捉えられるようになったこと は何よりも一番大きなキーポイントでした。
どうしても理想と現実の切り分けは意識しないと難しいと思っています。
『こうだったらいいな』と今思っているものでも、過去の自分の行動を振り返ると窮屈だと感じることもあるし、苦手でできないからこその憧れもあると感じました。
例えば院進して研究職に就こうとしてたことは、高校生の頃に何となく決めた過去の予定に振り回されて、実際の自分を捉えられてなかったと思います。
過去の自分がとった行動/ファクトを元に『なぜ自分はその行動をとったのか』の理由を細かく考えることで、ようやく自分の素直な気持ちが知れ、理想に固執し過ぎず現実的な考え方で就活ができるようになりました。

そしてこの2つが合わさり、自己分析のやり方をしっかりと理解した上で、
『学生時代に頑張ったことをリアルタイムで経験できたこと』 もとても重要だったと思います。
何をやったのか後から思い出すとなると、どうしても忘れてしまった部分であったり、振り返るタイミングでのその時の考えみたいなものが邪魔してしまうように思いますが、アクションを起こしている今その時に『なぜ自分はこの行動を取ったのだろう』と考えられたことで 誤差の少ない純粋な内面に向き合う事ができました。

なるほど!ダンサーの先輩達の中では、引退してから就活スタートという流れが通例でしたが、少しでも先にアクションを起こしておくことで効率性がとても上がりそうですね!最後となりますが、後輩のダンサー就活生の皆さんに一言メッセージをお願いします!
はい!まず、何か物事で結果を出すためには感性と理性の両方が必要だと思っています。
フィーリングだけで進めていくのではなく、理性(ロジックやファクト)で本当に上手くいくのか落とし込むことが大事ということです。

バトルとかでも、やりたいことを入れすぎてぐちゃぐちゃになっていたり、逆に一つのことにこだわりすぎて他に何も出来ていなかったり、かっこいい動きをしていても曲に合っていなくて逆にダサくなってしまったり...
自分が良いと思っているものでも、本当にそのやり方で良くなるのかカッコよくなるのか、最終的に振り返ってチェックすることが大事ですよね。

特にダンサーの人たちは直感でアクションを起こす事が多いと思うんです。
なので、就活において結果を出すとなると+αとして理性をしっかり持つ事が大事です。
その+αはまさに自分の過去の経験というファクトを基にしたすり合わせだと感じました。

企業に対して、ただ良さそうだなという感情だけで進んでいくのではなく、自分はなんでその企業に魅力を感じているのか、本当に思った通りの社会人生活を歩めるのかということを深く考えるようにしてみて欲しいです!

そして納得いく結果が残せるように頑張ってください!!

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